【日本国内のEV販売】2022年11月のEVシェアは約3.0%、台数・シェアともに2倍以上の成長!

記事公開:2022/12/14

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皆さんおはようございます、八重さくらです!
本日は日産サクラが成長を牽引した2022年11月の国内のEV販売状況を見てみましょう!

※この記事は2022年11月の情報です。最新情報はこちらから:EV販売台数の記事一覧(翌月中旬頃更新)

2022年11月の日本国内の軽自動車を含む乗用車全体の販売台数は 308,059台で、前年比では+5%とほぼ変わらないが、11月としてはCOVID以前とほぼ同等の水準となる。

このうちEV(BEV+PHEV)のシェアは3.0%(BEVは2.3%)と前年比で約2.1倍(BEVは約3.0倍)に成長。4%を突破した9月には届かないものの、11月としては過去最高を更新している。

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日本国内の燃料別販売台数(2022年11月)(クリックで拡大)

台数ベースではBEVが前年比で+220%(約3.2倍)と大幅な成長、一方でPHEVは+10%(約1.1倍)とほぼ前年と同等の台数となった。成長を牽引したメーカーは引き続き日産で、先月に1,880台と半分以下に落ち込んだ日産サクラが再度3,497台と大幅な増加に転じ、EVの成長を牽引した。

FCVは57台(うち56台がトヨタ・ミライ)で、前年の72台から-21%減少している。

HVは140,231台と引き続き電動車として圧倒的多数を占めていて、シェアも約46%と前年の約43%から引き続き上昇、過去最高水準を維持している。

・BEV:7,089台(乗用車全体の2.30%、前年比+219.61%)
・PHEV:2,184台(乗用車全体の0.71%、前年比+10.25%)
・EV(プラグイン車合計):9,273台(乗用車全体の3.01%、前年比+ 120.84%)

・FCV:57台(乗用車全体の0.02%、前年比-20.83%)
・ZEV合計:9,330台(乗用車全体の3.03%、前年比+118.45%)

・HV:140,231台(乗用車全体の45.52%、前年比+10.77%)
・電動車合計:149,561台(乗用車全体の48.55%、前年比  +14.28%)

【本ページに掲載している販売数データのソースについて】
・登録車:一般社団法人日本自動車販売協会連合会(JADA)の燃料別販売台数(乗用車)より
・軽自動車:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の軽四輪車通称名別新車販売確報、及びメディア向け資料より
※シェアは上記の販売台数より独自集計
※特筆なき場合、EVはBEV(バッテリー式の完全電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を両方を指す

販売台数とシェアの推移

11月の販売台数は過去最高を記録した9月には及ばないものの、最も重要な指標となる前年比では約2.2倍にあたる9,273台に増加。日産など一部のメーカーや車種では引き続き供給による制約を受けているものの、強い需要により2019年からの一貫した成長を加速させている。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数(クリックで拡大)

11月も乗用車全体を上回るペースでEVが増加、一時的に増加ペースが減少した10月から一転してシェアは前年比で約2.1倍となる3.0%に達した。これは2022年の平均を上回る割合で、年初からの平均を上昇させた。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)シェア(クリックで拡大)

年初の2022年1月からの累計では84,950台、シェアは2.68%となり、それぞれ前年の38,920台、1.15%から上昇。強い需要に後押しされ、どちらも2倍以上の増加を続けている。

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日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数とシェアの推移(クリックで拡大)

メーカーと車種

2022年11月のトップメーカーは引き続き日産サクラが好調な日産で、4,259台のうち3,497台が軽自動車の日産サクラ、736台が日産リーフと公開されており、残りの26台が日産アリアと推測される。

10月に928台で3位だった三菱が1,300台に増加し、2位に浮上。このうち822台がアウトランダーPHEV、310台が軽自動車のeKクロスEVで、残りの168台がエクリプスクロスPHEVと推測される。

メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2022年11月).png
メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2022年9月)(クリックで拡大)

輸入車の内訳は不明ながら、JAIA(日本自動車輸入組合)の「2022年11月度輸入車新規登録台数(速報)」によるとOthersが1,094台で、このうち9割以上がテスラで恐らく3位と推測される。(Hyundaiは35台でほぼ全数がIoniq5と推測)

10月に1,175台で2位だったトヨタは797台に減少、順位は4位と推測される。このうち95台がBEVでbZ4XやレクサスUS300e、14台が軽自動車のC+POD、残りの688台がプリウスやRAV4などのPHEVとなる。

おわりに

12/8に発表された日本カー・オブ・ザ・イヤー2022では日産サクラ・三菱eKクロスEVが総合優勝、さらに6部門中4部門をBEVが占める快挙を達成した。2022年は販売台数やシェアでも前例のない増加ペースを記録しており、まさに今年が日本でEVが普及する境目と言えるだろう。

参考:日本カー・オブ・ザ・イヤー選考結果

さらに11月はHVを含む電動車が48.55%と50%目前に迫り、もしこの調子で電動化が進めば数ヶ月以内には諸外国のように純粋な内燃機関が50%を切っても不思議ではない。引き続き世界と国内のEV販売状況を調査し、当メディアやTwitterなどで情報を発信したい。

なお、以下の急速充電器の整備についての署名は無事に最低目標の500筆に達した。賛同並びに拡散に感謝すると同時に、引き続きご支援をお願いしたい。

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