【日本国内のEV販売】2025年2月のEVシェアは2.1%、22年4月以来34か月ぶりの低水準に
記事公開:2025/3/12

皆さんおはようございます、八重さくらです!
今回は、34か月ぶりの低水準を記録した2025年2月の国内のEV販売状況を解説します!
※この記事は2025年2月の情報です。最新情報はこちらから:EV販売台数の記事一覧(翌月中旬頃更新)
2025年2月の日本国内における軽自動車を含む乗用車全体の販売台数は、354,579台だった。これは前年同月の2024年2月(298,491台)と比較して18.8%の増加だが、COVID-19の影響を受ける前の2019年2月(401,376台)からは11.7%の減少となった。
このうちEV(BEV+PHEV)のシェアは2.1%であり、前年同月の3.4%から大幅に減少。これは2022年4月以来、34か月ぶりの低水準である。内訳として、PHEVは前年同月の1.5%から0.8%に、BEVは1.8%から1.2%に減少した。
メーカー別の販売台数では、輸入車の合計が2,726台となり、前月のトップであった日産を上回り、2024年後半に続いて再び最多となった。国内メーカーとして最多となった日産は2,229台を販売し、輸入車の合計を下回った。国内メーカーの2位は1,310台を販売したトヨタで、前月の3位から順位を上げた。一方で三菱は1,040台を販売し、前月の2位から3位に順位を下げた。
燃料別シェアの最多となったのはHVで、53.6%となった。これは過去最多を記録した前年同月の2024年2月(60.52%)から減少している。HVを含む電動車全体のシェアは55.7%となった。
日本国内の燃料別販売台数(2025年2月)(クリックで拡大)
・BEV:4,390台(乗用車全体の 1.24%、前年比 -20.05%)
・PHEV:2,989台(乗用車全体の 0.84%、前年比 -35.33%)
・EV(プラグイン車合計):7,379台(乗用車全体の 2.08%、前年比 -27.03%)
・FCV:24台(乗用車全体の 0.01%、前年比 -75.51%)
・ZEV合計:7,403台(乗用車全体の 2.09%、前年比 -27.50%)
・HV:190,116台(乗用車全体の 53.62%、前年比 +5.24%)
・電動車合計:197,519台(乗用車全体の 55.71%、前年比 +3.49%)
【本ページに掲載している販売数データのソースについて】
・登録車:一般社団法人日本自動車販売協会連合会(JADA)の燃料別販売台数(乗用車)より
・軽自動車:一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の軽四輪車通称名別新車販売確報、及びメディア向け資料より
※シェアは上記の販売台数より独自集計
※特筆なき場合、EVはBEV(バッテリー式の完全電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を両方を指す
販売台数とシェアの推移
2025年2月のEV販売台数は7,379台で、前年の10,113台と比べると27.0%の減少となった。前年比で14か月ぶりの増加となった1月から一転、2022年以前の水準に近づいた。
同期間のシェアは2.08%で、乗用車全体の増加とEVの減少により、前年の3.39%からは-38.6%の大幅な減少となった。
月推移では、台数は2024年11月から穏やかな減少が続き、シェアは前月に続き大幅な減少となった。
日本国内のEV(BEV+PHEV)販売数とシェアの推移(クリックで拡大)
メーカーと車種
メーカー別EV(BEV+PHEV)販売台数(2025年2月)(クリックで拡大)
2月のメーカー別台数は、輸入車の合計が2,726台で最多となった。1月は日産が首位を奪還したものの、2月は再び2024年後半のトレンドに逆戻りした形だ。
国内メーカーのトップは前月に続き2,229台を販売した日産で、前年の3,269台からは31.8%の減少となった。車種別では軽自動車の「日産サクラ」が前年の2,609台から1,760台に、登録車の「日産リーフ」と「日産アリア」の合計は660台から469台に減少。
国内メーカーの2位は1,310台を販売したトヨタで、前年の2,893台からは54.7%の減少となったものの、前月の3位から上昇。プリウス、ハリアー、RAV4などのPHEVが前年の2,667台から1,244台に、bZ4XやレクサスRZ450e、UX300eなどの登録車BEVが199台から66台にそれぞれ減少した。
国内メーカーの3位は1,040台を販売した三菱で、前年の1,503台からは30.8%の減少となり、前月の2位から下落。このうち軽自動車の「三菱eKクロスEV」は前年の315台から250台に、登録車である「アウトランダーPHEV」と「エクリプスクロス」のPHEVモデルの合計は1,188台から790台に減少した。
国内メーカー上位3社のBEV/PHEV専用車種は、いずれもJADAの通称名別順位において、TOP50(50位は691台)にはランクインしなかった。
また、輸入車の2,726台のうち、JAIA(日本自動車輸入組合)の「2025年2月度輸入車新規登録台数(速報)」によると普通乗用車のOthersは546台(前年の381台から増加)で、ほぼ全数がテスラと思われる。また、電動車専業メーカーのHyundaiは前年の111台から34台に減少した一方、BYDは120台から173台に増加しシトロエンの198台に次ぐ台数となった。
おわりに
今月最大のニュースは、なんと言ってもテスラが中国で監視付きFSD(完全自動運転)の配信を開始したことだ。中国では政府の方針によりFSDではなくUrban Road Autopilot Assistance(URAA)と呼称されているが、中身は紛れもなく米国で配信中のFSDである。
中国の未舗装の山道を自動で走行する、テスラの監視付きFSD(完全自動運転)。pic.twitter.com/wNmKvdXQKx
— Sakura Yae/八重 さくら (@yaesakura2019) March 1, 2025
中国・深センの混雑した市街地で50分にわたり介入ゼロで駐車場から駐車場まで自動で走行する、テスラの監視付きFSD(完全自動運転)。pic.twitter.com/DaHRJL35yM
— Sakura Yae/八重 さくら (@yaesakura2019) March 3, 2025
雪で車線が消えた混雑した中国の市街地を自動走行する、テスラの監視付きFSD(完全自動運転)。pic.twitter.com/dXZ6ThTf5m
— Sakura Yae/八重 さくら (@yaesakura2019) March 2, 2025
曲がりくねった山道、混雑した市街地、雪で白線が見えない状況でも熟練ドライバーのように自動で走行する様は、SFで描かれた未来がすぐそこまで近づいていることを実感させる。
そんななか、トヨタが中国市場向けにbZ3Xを発表、現地のみならず日本国内でも大いに注目を集めた。
トヨタが中国で最も安価なbZ3Xを10.98万元(約224万円)~で発売、1時間で1万台を受注しサーバーがダウン。
— Skura Yae/八重 さくら@yaesakura2019) March 6, 2025
14.98万元(約306万円)の上位版では初めてMomenta 5.0運転支援を採用、End to EndのAIによる市街地運転支援にも対応しています
(日本でも売ってほしい....)
Toyota launched its… pic.twitter.com/zFiSG78b2G
この反響はもちろん車格に対して魅力的な価格設定が一因と思われるが、何より300万円クラスながらLiDARを装備し、市街地運転支援に対応した点が最も評価されたのではないだろうか。
このことからも車のトレンドが電動化から自動化に移ったことは明白であるが、一方で日本や欧州を含むUNECE規制を採用する国では、解禁されるメドは一向に立たない。
【悲報】(欧州で唯一テスラが増加中の)英国がUNECE会合でテスラFSDに疑念、新規則の承認に至らず、25年内の欧州全域での展開は絶望的に。
— Sakura Yae/八重 さくら (@yaesakura2019) March 9, 2025
別の方法としては、各国で機能別(車線変更、右左折、高速退出など)に承認を得るか、大幅に機能を制限して配信するか。
日本での配信も、遠のくか...? https://t.co/FvXJaccXmL pic.twitter.com/DiNqXJnnNV
これまでマスク氏が何度も指摘したように、この先自動運転に対応しない車を買うことは、馬車を買うことと同義になる時代になる。そのときに向けて米中で開発競争が繰り広げられるなか、いま自動車産業が基幹産業となっている日本や欧州で規制の動きが加速することは、決して明るい動きとは言えないだろう。
Huawei ADSとテスラ FSDの路地裏対決。
— Sakura Yae/八重 さくら (@yaesakura2019) March 12, 2025
見通しが悪い場所でも突っ込んだりゲート付近で迷うHuaweiに対し、テスラはメリハリをもって速度を調整し、人と同じようにゲートを通過。
中国政府はEVに続き、自動運転分野でもテスラによるナマズ効果を利用している。
ソース:https://t.co/XMtiQGM4fF pic.twitter.com/SLu6QVyMwS