【こんなはずじゃなかった!?】地方移住での想定外のデメリット【実体験に学ぶ】

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皆さんおはようございます、八重さくらです!
今回は地方移住する前に知っておくべきデメリットについて、実際に都心から千葉県に移住した事務所スタッフが実体験に基づいて解説します!

コロナ禍の影響もあってか少しずつ地方移住を考える方が増えているらしく地方移住を勧める筆者としては喜ばしい限りだが、移住してみて初めて分かるデメリットも存在したので、この場を借りてこれから地方移住を考えている方にデメリットを共有したい。

筆者の状況は以下の通りであり、もし1つでも当てはまるなら是非ご覧いただきたい。

  • 移住の主目的:生活費を抑えつつ環境に優しい暮らしをする
  • 移住の副目的:車(電気自動車)の自宅充電、コミュ障・アスペ持ちにも暮らしやすい静かな環境
  • 職業(本業):WEBエンジニア
  • 職業(副業):送迎ドライバーなどのアルバイト
  • 家族構成  :独身(男性)
  • 移住前の住居:木造賃貸アパート 家賃58,000円、月極駐車場22,000円(東京都大田区)
  • 移住後の住居:中古戸建て・駐車場付き(千葉県木更津市)

なお、筆者の場合は移住先を決めるに当たりあえて田んぼに囲まれた完全な田舎ではなく、地方都市の閑静な住宅街としている。都心部から地方へ移住するにあたり事前に予想できない様なデメリットが発生する事を想定し、暫く地方都市に住んでみて問題がなければ完全な田舎へ行くかを検討するという戦法をとった。

また、完全な田舎への移住についてはよそ者扱いされたり、いわゆる「村八分」的な可能性も否定できない。
地方自治体によっては「事前に短期間住んでみる」などの体験プログラムを用意している自治体もあるので、上手く活用すると良いだろう。

<もくじ>

★その1:増えた出費

  1. 光熱費
  2. 通信費
  3. ごみ処理費
  4. 自治会費

★その2:減った収入

★その3:庭の手入れ・害虫対策

  1. 庭の手入れ
  2. 害虫対策

★その4:住宅ローン審査

  1. 担保にならない物件
  2. 保証会社への告知事項
  3. リフォーム費用とスケジュール

★その5:近所付き合い

 

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その1:増えた支出

今回の移住は生活費を抑える事が目的の一つであり、確かに家賃や駐車場代にかかる費用は間違いなく大きく削減できたものの、中には逆に支出が増えたものもあった。

■光熱費

電気、水道、ガス全ての光熱費が移住前の1.5倍~2倍程度に増えた。

電気については関東地方にある築40年の戸建てのため断熱は一切考慮されておらず、入居時に最低限の断熱として2重窓を施工したものの、冷暖房効率の悪さに伴い使用電力量が増加し冬場の寒い時期は約1万5千円/月となった。このままだと環境にも良くないため、少し落ち着いたらDIYで床・壁・天井を断熱・気密構造にリフォームする予定だ。

水道については単純に東京都水道局と比べて単価が上がっており、16㎥の使用量で約6千円/月である。こちらは単純にコマ目な節水を心がけるしかない。

ガスについては築年数が古いことから、家の前まではガス管が来ているものの都市ガスではなくLPガスを使用しており、使用量は変わらないもののガス代は増加しこちらも約6千円/月となった。お風呂はほぼ沸かさずシャワーのみで済ませているので、ガス代についてはこれ以上の節約は難しいと思われる。

■通信費

移住前はアパートの管理費にインターネット接続費用が含まれていたが、移住後は戸建てなので当然ながら自前で契約する必要があるため、結果的に約5千円/月の増加となった。

■ごみ処理費

東京23区などの都市部であればゴミの処理費用は住民税から賄われるが、財源に余裕が無い地方自治体では有料の専用ゴミ袋やゴミ処理券を買う必要があり、月に数百円程度ではあるものの支出の増加となった。

■自治会費

都心部であれば自治会に加入して自治会費を納める事は少ないが、地方都市では街灯の整備や消防団の維持を自治会で行っている場合が多く、原則として自治会へ参加して自治会費を納める必要がある。こちらも月に数百円程度ではあるものの、支出の増加を招いた。

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表:移住により増加した支出

結果的に、増えた支出に限定すれば2倍以上増加する結果となってしまった。もちろん家賃や駐車場代を含めた合計では移住前からは節約できているものの、残念ながら想定していた程の節約効果は発揮できなかった

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地方は生活費が安くなるイメージがありますが、意外と支出が増える項目も多いのですね。

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八重さくらの事務所でも使っている「looopでんき」ですが、切り替える前は「本当に安くなるの?」「新電力なんて良く分からないし面倒くさーい」と思っていましたが、当事務所の場合、電力会社から届く検針票を用意して以下から申し込むだけで1割程度電気代を節約できました。

たかが1割ではありますが、節約したお金で毎年1回叙々苑に行けるとしたら、超お得だと思いませんか?


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その2:減った収入

2000年代には「スマホが普及してガラケーが無くなる」など予想できなかったように、技術の進歩による変化どんどん早くなっていくこのご時世、今の仕事がいつAIに代替されるかは誰にもわからない。

筆者はリスク分散のため収入源を多くするよう心がけており、本業は程々にして複数の副業を取り入れる事にしていて、その中には時給制の収入も存在している。

ところが時給の相場というものは全国一律ではなく都市部の方が高く地方は安い傾向にあり、移住前は時給1,200円が相場だった仕事が移住後では1,000円となり、副業の収入が大きく減る事になってしまった。

ネットのみでビジネスが完結する人であれば全く問題にはならないが、移住先で時給制の仕事を考えているのであれば、今住んでいる場所との相場の違いを調べておくと良いだろう。


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その3:庭の手入れ・害虫対策

これは地方移住というよりも賃貸アパートなどの集合住宅から戸建てへの移住によるものだが、地方都市や完全な田舎への移住では戸建てになる場合が多いだろう。

戸建ての場合は当然ながら集合住宅とは異なり、庭の手入れや害虫対策を全て自分で行う必要がある。

■庭の手入れ

中古物件等で庭が整備されていない場合、入居時にある程度整備すると後々手入れが楽になる。
筆者の場合は殆どの部分が土砂だった約70㎡の庭と駐車場の整備として、舗装とインターロッキング、更に花壇のレンガ積みを業者へ依頼し、合計で80万円ほどの費用がかかった。

庭を整備するには以下のようなプロの業者に見積もりを依頼すると安心だが、予算を節約したい場合は最低限でもDIYで防草シートや砂利を敷いておくと良いだろう。


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ただし防草シートを敷いてても5月頃になると防草シートを突き破って多少草が生えてくる事があり、その場合は都度以下のような除草剤等での対策が必要となる。


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いきなりAmazonで購入するのが心配な場合、5月頃に地方のホームセンターに行くと除草関連コーナーがかなり充実しているので参考になる。

■害虫対策

最低限の害虫対策として、入居時にシロアリ駆除・予防を専門業者に依頼する事をお勧めする。その際は数年間の効果を保証してくれる業者を選定すると良いだろう。

それ以外の害虫は発生次第の対策となるが、筆者はハチの巣作り対策は必ず行うようにしている。ハチの巣ができてからの駆除は危険が伴い、業者に依頼すればそれなりの費用がかかってしまうからだ。


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筆者の場合、具体的には上記のスプレーをハチの巣ができそうな場所(屋根が壁から張り出している軒下やテラスの屋根の下、カーポートの屋根の下など)に多めに塗布した上で、その周辺に捕獲器を吊るしている。

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都会・集合住宅の暮らしに慣れていると、この様な手間は思い浮かばないかもしれません。

その4:住宅ローン審査

地方移住の場合は物件価格は比較的安い場合が多いが、それでも住宅ローンを利用する事があるだろう。
実際に筆者が住宅ローンの審査を受けた段階で、以下の様な問題に遭遇した。

■担保にならない物件

一般的に住宅ローンを借りる場合は万が一返済できなかった場合の為に銀行に抵当権を設定し、物件を担保に借りることになるだろう。

地方銀行であればあまり問題にならないが、都市銀行の場合は物件の所在地や物件の築年数によっては物件を担保にすることができず、住宅ローンの審査が通らない事がある。

筆者の場合も三菱東京UFJ銀行だと保証会社から「その物件では担保にならない」と言われたが、千葉銀行や千葉信用金庫などの地方銀行では問題なく担保として認められた。

■保証会社への告知事項

住宅ローンを組む場合には(住宅金融支援機構が提供するフラット35を除き)金融機関が指定する保証会社の保証を受ける必要があるが、これは一種の生命保険であり、審査する際には告知事項を記載する必要がある。

筆者の場合は不眠症のため処方された睡眠薬を服用しているが、常時服用する処方薬がある場合、多くの保証会社で保証を断られる原因となる。

フラット35を使うのも一つの手ではあるが、その場合は一定以上の自己負担額が求められる上に、リフォーム費用については融資を受けることができない。

ただし1つの金融機関や保証会社で保証を断られても他の保証会社では問題なく審査を通過できる場合もあるので、諦めずに複数の金融機関に相談してみると良いだろう。(実際に筆者も複数の保証会社で断られたあと、最終的にはとある保証会社で無事に審査を通過することができた)


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■リフォーム費用とスケジュール

リフォーム費用を住宅ローンに含める場合、当然ながら事前にリフォーム会社から見積りを取ることになる。
多くの場合、見積もりには現地調査が必要であり、太陽光発電や内装のリフォームであれば屋根や屋内、天井裏なども確認する必要があるため、現在の持ち主や不動産会社に立ち会いをお願いすることになる。

中古物件を購入する場合は現在の持ち主や不動産会社とも相談しながら契約に向けたスケジュールを組むことになるが、

  1. 現在の持ち主や不動産会社に立ち会いをお願いして現地調査
    ↓(最短で数日~1週間程度)
  2. 見積もりがOKであればローンの審査
    ※見積もりがNGであれば1へ戻って別のリフォーム会社に依頼
    ↓(最短で1週間程度)
  3. 審査が通ったら売買契約
    ※審査が通らなかったら2へ戻って別の金融機関で審査

の流れとなる。

もちろんスムーズに進めば1ヶ月以内に完了する事も可能だが、筆者の場合は売買契約まで2ヶ月以上を要しており、不動産会社からの協力を得た上で余裕を見てスケジュールを組む必要がある。

不動産会社によっては契約が延びた際に難色を示す可能性もあるため、リフォーム費用をローンに含める場合は事前に不動産会社にも相談してくと無難だろう。

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現在の持ち主や不動産会社とよく相談し、断られてもすぐに諦めずに別の金融機関・保証会社をあたってみる事が重要ですね!

その5:近所付き合い

これについては多少予想できたことではあるが、地方の場合は都会よりも近所付き合いが濃い場合が多く、筆者の様なコミュ障アスペ持ちには辛い部分だ。

例えばこの地域では当番制で交代して自治会の役員を担当する事になっているそうで、そういった情報は事前に知ることが難しいが、もし可能であれば事前にご近所さんと仲良くなって情報を仕入れる事が望ましい。
(最も、それができたら端から苦労していないのだが・・・)

また、都会ではあまり馴染みのない「回覧板」が時々回ってくる事があるので、事前にご近所さんと「どの様に受け渡しをするか」を確認しておく必要がある。コミュ障は辛い世の中である。(泣)

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誰にでも不得意はあるもの、多少上手く行かなくても滅気ずにチャレンジしよう・・・!

 

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